日本大学文理学部 物理学科

高橋博樹教授の論文がScientific Reportに掲載

2008年の発見以来、精力的な研究が続けられている鉄系超伝導体は、超伝導転移温度(Tc)の圧力効果が非常に大きいという性質を持っており、圧力効果の研究に興味が持たれています。今回、高エネルギー加速器研究機構(KEK)と東京工業大学と共同で、鉄系超伝導体の圧力下における超伝導転移温度(Tc)と結晶構造の関係をKEKの放射光X線を用いて明らかにしました。その結果、鉄系超伝導体で広く知られていた、Tcと結晶構造の関係則に反して、高いTcを示すことを発見しました。これは高いTcを生み出す起源について新たな示唆を与えるものであります。これにより、高温超伝導体の開発に対する新たな設計指針が期待されます。

 

本成果は、2016年12月22日にネイチャー誌の姉妹誌であるオープンアクセス学術誌「Scientific Reports」のオンライン版で公開されました。

詳しくは、
論文
http://www.nature.com/articles/srep39646
DOI:10.1038/srep39646 (2016).

およびプレスリリース
https://www.kek.jp/ja/NewsRoom/Release/2016/12/22/pressrelease20161222_2.pdf
をご覧ください。

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