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研究関連

鈴木俊夫教授の共著論文が「Nature」誌に掲載

原子核の存在限界(中性子ドリップライン)を決める新たなメカニズムを解明

鈴木俊夫教授は、東京大学、理化学研究所、日本原子力研究開発機構、上智大学、宇都宮大学の研究者と協力して、中性子ドリップラインが決まる新たなメカニズムを理論的に解明しました。これまでは酸素の場合のように、核力の平均的な作用(モノポール項)が魔法数を変えて、新たな魔法数がドリップラインを決めていると考えられてきました。ところが、フッ素、ネオン、ナトリウム、マグネシウムでは、原子核の形が球形から楕円体へ変形して起こる結合エネルギーの増減がドリップラインの決定に重要であることを、基本的な核力を用いた第一原理的な大規模殻模型計算によって示しました。 理論計算によるドリップライン、31F, 34Ne, 39Na、は実験を再現し、42Mg がドリップラインであることを予言します。

この成果は、2020年11月4日(英国時間)Nature 誌に掲載されました。
論文タイトル: The impact of nuclear shape on the emergence of the neutron dripline
「原子核の形状が中性子ドリップラインの出現に及ぼす影響」

研究内容の詳細は以下のプレスリリースを参照のこと:
プレスリリース