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お知らせ

研究セミナー

【研究セミナー】2/13(金)に第21回CHS物理学科研究セミナーが開催されます。

2/13(金)に第20回CHS物理学科研究セミナーが開催されますので、下記内容にご興味ある方は是非ご聴講ください。

学内の方は申し込み不要ですので、時間になりましたら直接指定場所にお越しください。学外からいらっしゃる方は、学内者に連絡をとるか、yamamoto.daisuke21[アットマーク]nihon-u.ac.jpまでメールしていただいた上でご参加ください。

講演者:杉山 祐紀氏(東大物性研 博士研究員)

第20回CHS物理学科研究セミナー
日時:2025年2月13日 (金)
   14:00~16:00
場所:日本大学文理学部 8号館 A-104, A-105 (物理学科セミナー室)
言語:日本語

タイトル:膨張する量子ホールエッジ系のバルクカレント

概要:物質の性質を多様な観点から理解することは、凝縮系物理学の基礎および応用の双方を深化させる上で重要です。中でも、カイラリティを有するトポロジカル物質は、分数量子統計や量子異常と密接に関係し、量子計算をはじめとする最先端技術の基盤として注目を集めています。トポロジカル物質の代表例である量子ホール系は、そのトポロジカル不変量が高精度に観測可能であるだけでなく、位相幾何学や素粒子論といった異分野との深い対応関係を持つことから、理論研究と実験研究の舞台となってきました。
 近年、量子ホール系のエッジダイナミクスと1+1次元膨張時空との対応関係が明らかになりつつあります。これにより、膨張時空における粒子生成などを量子ホール系によるアナログ実験として検証できる可能性があります。本講演では、時間的に膨張するエッジを持つ量子ホール系を対象とした、重力チャーン–サイモンズ理論に基づく最近の解析結果を紹介します。我々の解析により、エッジ上に誘起されるエネルギー・カレントが有効的なホーキング温度を示すことを(重力)アノマリーの観点から統一的に理解できることが分かりました。さらに、エッジ自由度にとどまらずバルク中のカレントについても解析を行いました。バルクでは、全系のエネルギー保存則により、エッジの膨張に起因する非自明なカレントが現れることが判明しました。

参考文献:Yuuki Sugiyama, Tokiro Numasawa, Anomalous Bulk Current in Quantum Hall Systems with an Expanding Edge, arXiv:2506.20338」

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