日本大学文理学部 物理学科

進路

大学を卒業したら、どんな人生が待っているのか?

そんな疑問をもつ前になぜ大学で学びたいのか考え直してみてください。大学で4年間学ぶ意味は何なのでしょう。

物理学における自然法則は答えが一つかもしれませんが、大学で学ぶ意味・意義は、それぞれ個人がそれぞれの答えを見つける必要があるでしょう。ただ一ついえることは、現象を統一的に理解しようとする学問・物理学を4年間学ぶことで、社会にでてからも役に立つ「人間力」が鍛えられるということです。物事(自然現象)を論理的に多面的に捉え、チームワークで作業(実験)を行い、(研究成果を)人前でプレゼンテーションをする。そんな社会人として基本的な能力のある人材を企業も必要としています。経済情勢など不安定化していく未来で、想定外の事態に対処するには、自然を考え抜くことで培った洞察力・観察力・論理力がきっと役に立つことでしょう。

大学の教員は自分自身の最先端の研究を通して学生を指導している研究のプロフェッショナルですが、文理学部の就職サポートセンター(就職指導課)は学生と企業を繋げるプロフェッショナルです。物理学を専攻した後の就職先は、非常に多様であり、その際、文理学部として、多くの学生数を輩出しているがゆえに蓄積された沢山の生の就職情報があり、それを元に就職指導が行えているのです。もちろん、物理学科としても、少人数教育で学生と教員の距離が近いことから、卒業研究ゼミの先生などを通して親身な進路相談も行っています。

大学院について

大学院 総合基礎科学研究科 相関理化学専攻

テクノロジーが進歩し、学問が高度に専門化するにつれて、従来の4年間の大学教育で専門知識を習得するのは困難になりつつあります。こうして、特に理工系の分野では、更に高度な専門知識・研究能力を身に付けるため大学院に進学する学生が年々増加しています。平成10年度、文理学部「物理学科」、「物理生命システム科学科(当時応用物理学科)」、「化学科」を母体として、日本大学大学院・総合基礎科学研究科・相関理化学専攻(博士前期課程)が新たに開設されました。数物科学部門、物性科学部門、光・電子科学部門、分子機能科学部門の4部門から構成され、学科の枠を超えた教育・研究を行っています。平成12年度からは、さらに相関理化学専攻(博士後期課程)も設置され、研究者を育成する環境が整いました。

教職支援センターについて

理科教員への道

文理学部は教員養成を目的とした高等師範科が前身です。その流れから教員免許取得に力を注いでいます。平成25年に教職支援センター(現在は、教職センター)が開設され、教員免許状取得から教員採用試験まで一括して支援する体制が整えられました。

物理学科では、理科の中学校教諭一種・高等学校教諭一種免許状が取得できます。高校の理科は物理・化学・生物・地学の4科目に分かれていますが、教員免許制度では、理科の1教科と一括りです。つまり、理科の先生になるためには、4科目すべてを勉強する必要があります。さいわい文理学部では理科4科目に対応する学科が存在し、それぞれ専門の先生から講義を受けることができます。

また、文理学部の「人文系」「社会系」「理系」が集まった総合学部的な特徴は、道徳や法律などの教師の必要知識取得をバランス良く教育できる環境といえます。数学や体育・英語など他の教科の教員を目指している学生とも仲良くなれます。

最後に理科の教員と数学の教員とどちらの先生に成りたいか迷っている人には、理科と数学の免許を同時に取得することを目指してもよいとコメントしておきます。履修する科目数は非常に多くなるのですが、物理学科の学生で、理科と数学の免許を両方とる学生もいます。

阿部伸行准教授
教職課程委員会委員 阿部伸行准教授

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