閉じる

お知らせ

研究セミナー

【研究セミナー】10/24(金)に第19回CHS物理学科研究セミナーが開催されます。

10/24(金)に第19回CHS物理学科研究セミナーが開催されますので、下記内容にご興味ある方は是非ご聴講ください。

学内の方は申し込み不要ですので、時間になりましたら直接指定場所にお越しください。学外からいらっしゃる方は、学内者に連絡をとるか、yamamoto.daisuke21[アットマーク]nihon-u.ac.jpまでメールしていただいた上でご参加ください。

講演者:山鹿 汐音氏(電気通信大学大学院情報理工学研究科,助教)

第19回CHS物理学科研究セミナー
日時:2025年10月24日 (金)
   12:00~14:00
場所:日本大学文理学部 8号館 A-104, A-105 (物理学科セミナー室)
言語:日本語

タイトル:エンタングルメント・アシンメトリーによる対称性の破れの定量化とその応用

概要: 量子多体系の性質は、対称性およびその破れのあり方によって大きく支配される。
これまで自発的対称性の破れはランダウの秩序変数を通じて特徴づけられてきたが、局所的な部分系レベルでの対称性の破れや、その非平衡ダイナミクスに関しては、長らく明確な定量的指標が存在しなかった。本セミナーで紹介するエンタングルメント・アシンメトリーは、この問題を解決するために提案された量子情報理論に基づく新しい指標である。講演では、エンタングルメント・アシンメトリーの定義と基本的性質を概説するとともに、応用例として、「より強く対称性を破っている初期状態ほど速く対称性を回復する」量子ムペンバ効果をエンタングルメント・アシンメトリーの観点から解析した最近の研究を紹介する。

これまでのCHS研究セミナー