研究セミナー
【研究セミナー】3/5(水)に第16回CHS物理学科研究セミナーが開催されます。
3/5(水)に第16回CHS物理学科研究セミナーが開催されますので、下記内容にご興味ある方は是非ご聴講ください。
学内の方は申し込み不要ですので、時間になりましたら直接指定場所にお越しください。学外からいらっしゃる方は、学内者に連絡をとるか、yamamoto.daisuke21[アットマーク]nihon-u.ac.jpまでメールしていただいた上でご参加ください。
講演者:岡松 郁弥氏(佐賀大学)
第16回CHS物理学科研究セミナー
日時:2025年3月5日(水)
16:00~18:00
場所:日本大学文理学部 8号館 A-104, A-105 (物理学科セミナー室)
言語:日本語
タイトル:暗黒時代の21cm線宇宙論
概要:暗黒時代の21cm線は、周波数が非常に低く、地球の電離層などの影響により、地上からの観測は困難である。そのため、現在までそのような観測は行われていない。しかし、地球の電離層などの影響の少ない、月面や月の衛星軌道上などが、暗黒時代の21cm線を観測するユニークな場所として注目されており、世界中で様々な観測計画が議論されている。中性水素の21cm線を観測する方法は主に二つである。一つ目は、当時の中性水素ガスの平均輝度温度グローバルシグナルを測定する方法である。もう一つの方法は、輝度温度の空間的な揺らぎを測定する方法である。本講演では、暗黒時代の21cm線グローバルシグナルに着目し、新しい観測量「the dark age consistency ratio」を提案する。さらに、新しい観測量「the dark age consistency ratio」が、標準的な宇宙論モデルであるΛCDMモデルの検証に役に立つを示す。
参考文献: Fumiya Okamatsu, Teppei Minoda, Tomo Takahashi, Daisuke Yamauchi, and Shintaro Yoshiura, Dark Age Consistency in the 21 cm Global Signal, Phys.Rev.Lett 133, 131001 (2024)