本学科の折戸隆寛助手を中心とした共同研究として、研究成果論文をarXivに公開しました。本研究では、一次元量子イジング模型の端に対称性を破る磁場を加え、その影響を局所磁化と、量子情報に基づく指標であるエンタングルメント非対称性を用いて解析しました。基底状態では、これらの量が磁気秩序相と無秩序相で異なる振る舞いを示すことを明らかにしました。さらに、境界磁場を突然加えた後の時間発展を調べ、対称性の破れに関する情報の空間的な広がりを捉える新たな指標「非対称性コンター」を導入しました。この指標により、局所磁化だけでは捉えられない非局所的な多体相関の情報を含めて、境界からの影響が系の内部へと伝わる様子を調べられることを示しました。
Takahiro Orito, Daisuke Yamamoto
Entanglement Asymmetry and Asymmetry Contour under Boundary Symmetry Breaking
DOI:10.48550/arXiv.2610.32733
