金沢工業大学および山陽小野田市立山口東京理科大学との共同研究として、研究成果論文をarXivに公開しました。これまでの研究で構築した、曲がった時空における場の量子論と量子スピン系の対応関係を用い、本研究ではブラックホールが動的に形成される過程を量子スピン系で再現しました。平坦な時空に対応する基底状態から時間発展させた結果、あらかじめ励起を加えることなくホーキング放射に対応するエネルギーが生じ、その大きさが場の量子論の予言と定量的に一致することを示しました。この成果は、ブラックホール時空における量子現象を量子コンピュータや量子シミュレータで探究するための新たな理論的基盤を与えます。
Shunichiro Kinoshita, Keiju Murata, Daisuke Yamamoto, Ryosuke Yoshii
Spontaneous Hawking Radiation from Dynamical Black-Hole Formation in Quantum Spin Systems
DOI:10.48550/arXiv.2610.07794
